【短編小説】I'm here.

出口のない迷路を歩き続けることほど、精神を貶めるものはない。
三島ミホ子 2025.03.02
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 ————男は当てもなく彷徨っていた。暗く寒々しい道を。他に歩いている人の足音は聞こえない。男は一人で彷徨っていた。いつからだっただろうか。もう思い出すことはできない。元の場所に戻ろうにも、後ろに道は存在していなかった。止まることは許されていない気がした。だから足を動かすしかなかった。

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