【Wildflowers Letter vol.5】買って、読んで、観て

一言でいうと女性という性に生まれることの残酷さを描いた映画
三島ミホ子 2025.02.21
誰でも


 こんにちは、調子良くなった詐欺師ことミホ子です。

謎の多忙

 前回のニュースレターで、薬を調節したら調子が良くなった!これからはガンガン配信できそう!みたいなことをほざいていたくせに、これが今月二本目の配信だとは…何事…

 苦しい言い訳をさせていただくと、ここ三週間ぐらい予定が詰まりすぎていてめちゃくちゃ忙しかったんですよ。いや、無職で自宅警備員のお前がなに抜かしとるんじゃって感想なのはよく分かるんですけれども…。でも、ありがたいことに本当に忙しくさせていただいて。人生のターニングポイントを乗り越えた感もありますし。いや、もういいですね。そんなことよりも今日からまたがっつり書いていきたいと思っている所存です。

iMac購入

 このがっつり書くぜ宣言の裏にはきちんと根拠があるのです。実は何を隠そう、この度iMacを購入したのです。わー、パチパチ。画面大きいー。かっこいいー。今まで2013年に買ったMacBook Airを使っていたのですが、ソフトウェアもアプリもサポート終了していて、どうしようと思っていたときに思いついてしまったこのiMacという選択。しかし2021年以降の小綺麗なデザインが好きになれない…わしはIntelチップ時代の無骨なデザインが好きなんや…。ということで、中古で買ってしまいました。今日届いたのですが、最高ですね。お値段も半額で済みましたし。これがあと何年動いてくれるかだけが心配ですが、末長くよろしくお願いしたいものです。これでテンションも爆上がりで執筆に集中できるってもんです。

 わたし、iPhoneユーザーのApple Watch持ちのAirPods Pro愛用者で、さらにこのiMacって。気付いたらすごいApple信者ですね。眼鏡もスティーブ・ジョブスと同じものを使っているし。普段着を制服化するのもめちゃくちゃ共感できるし。ジョブスの自伝とか読もうかしら。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

 最近読んだ本のレビューです。

 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』、新書大賞とりましたね。有言実行ですごいな三宅さん。同い年なんですよね、94年生まれ。94年生まれといえば、大谷翔平さんやら羽生結弦さんやら、スポーツ界では黄金世代なんですけど、意外と文学界もイケイケな年代なんですよね。くどうれいんさんも94年だったはず。くぅ〜、痺れるぜ。

 この本は、さくっと要約すると、人間働きすぎていて本が読めなくなっているから、身半分で働いて、余暇を楽しむ余裕を持とうぜっていう内容でした。本に限らず、趣味ができなくなっている人にも響くと思うし、日本の労働史と読書史を並行して辿っていくのも圧巻でしたし、これは売れるだろうなぁと思いましたね。

 だがしかし、今のわたしにはあまり得るものはなかったかな…と。まぁ、そもそも働いていないし、いや、それは関係ないな。なんでかっていうと、この論の結末が、半身で働きましょう、そうでないと鬱病になってしまいますよ、っていう締め括りだったんですよね。いや、もうなってますがな(笑)その最悪とされるパターンにすでに陥ってますけど(笑)って本当に笑けてきちゃいまして。なんか、自分はこの本の対象じゃなかったんだなという感想を抱くのが初めての体験だったもので、少々ショックだったというのが正直な感想です。わたしは想定されていない読者だったんだみたいな…。なかなか寂しいものですね。

 とはいえ、これだけ売れに売れているので、ぜひみなさんの感想も聞きたいです。よかったら、コメントください。

5年前に読みたかった…

5年前に読みたかった…

『ブラックバード、ブラックベリー、私は私』

 打って変わってめちゃくちゃわたし好みだった映画です。 

 物語の主人公は、ジョージアの小さな村で日用品を売りながら一人で暮らすエテロ、48歳。そんな彼女が臨死体験をしたのをきっかけに、様々な出来事に見舞われることになる。生い立ちのトラウマ、小さな村での人付き合い、初めてのセックス。身内が皆亡くなり、文字通り独り身となった彼女は村を出て一人自由に生きることを夢見るが、その折に身体に不調が見られ病院に行くことに。そこでまさかの診断がされる。彼女はどのような選択するのか。そしてわたしたちには答えを出せるのか。

 と、こんな感じのあらすじなのですが、一言でいうと女性という性に生まれることの残酷さを描いた映画だと言っていいと思います。わたしだって常に悲観したくはないけれど、現実問題として襲い掛かってくるものは確かにあって、それを見事に浮き彫りにした素晴らしい作品であることは否定のしようがありません。人生が自分の思ったようにいかないなんてことは誰しも経験があると思いますが、もしかしたら女性特有の問題としての側面も存在するのではないかと考えさせられた映画でした。女性が一人で生きていくのは、こんなにも難しいのか…。

これは『鳥展』で見つけたブラックバード

これは『鳥展』で見つけたブラックバード

 今回のニュースレターはこんなところでしょうか。また次の配信でお会いしましょう。またね〜。

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